『終末のワルキューレ』は、アジチカ(作画)、梅村真也(原作)、フクイタクミ(構成)による『神vs人類』を描いた作品。
人類の存続をかけ戦うラグナロク(人類vs神 最終闘争)の代償は「存在の永遠の消滅」。
第4回戦の出場者は、神側「ヘラクレス」、人類側「ジャック・ザ・リッパー」です。
「声優」、使っている「武器」、「技」、そしてこの戦いの「勝敗」について解説します。
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ネタバレ注意!
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終末のワルキューレ【ヘラクレス】のプロフィール 声優紹介
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
ヘラクレスについて解説します。
ヘラクレスについて
声優:小西克幸(こにし かつゆき)
出身:ギリシャ神話
異名:不屈の闘神
人から神になった理由
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
ヘラクレスの強さの本質は剛力ではなく、神でさえ折ることができなかった強靭な心。
ヘラクレスの人だった時の名は「アルケイデス」。
誰よりも貧弱な体をしていたが誰よりも強く正しい心を持っていた。
アルケイデスは正しき者を守る力を得るために日々訓練し、ゆるい道と険しい道があれば迷わず苦しいほうを選び、いつしか貧弱な体は消えていた。
そのころ、人類滅亡会議が開かれており、人類滅亡まではいかなかったがテーバイに軍神・アレスが降り立ち裁きを下すことになった。
人々は神に抗えないと諦めただただ祈ったが、アルケイデスは戦いを挑んだ。
アルケイデスが住んでいた街テーバイの神殿にはゼウスの血、通称“アムブロシア”が有り、“真の勇者が飲めば不死の肉体を得るが偽りのものが飲めば即死する”という伝説があった。
アルケイデスはそれを飲み、ゼウスの力を手に入れ、アレスの部下を全滅させアレスとも互角に戦った。
そこへゼウスが現れ「正しき者の味方でいたのなら神に成れ」と言った。
アルケイデスは「今後二度と人間に仇なさない」ことを条件に神に堕ちた。
この条件により神と人が交わる神話の時代が終わり、神々の侵攻がない時代が続くこととなった。
アルケイデスはゼウスの子として列せられ、ゼウスの正妻“ヘラ”にちなんで“ヘラクレス”と名付けられた。
終末のワルキューレ【ヘラクレス】の武器・技の紹介
ヘラクレスの武器・技について紹介します。
武器
ヘラクレスの武器の紹介。
棍棒
ライオンの頭部の形を模している棍棒。
技
ヘラクレスの技の紹介。
十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)
神に成る直前“十二の難業”を成し遂げ、“十二の神技”を体得した。
凄まじい威力ゆえに技を使う度刺青が体に広がり、1ミリ広がるごとに常人なら失神するほどの耐えがたい痛みが襲う代償がある。
刺青が全身に広がりきったら死。
大地を喰らう咆哮(ネメアの獅子)
十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)第一の御業。
棍棒のライオンを覚醒させ、両手で振り上げ一気に振り下ろす。
飄風を呼ぶ鳥(ステュムバリデスの怪鳥)
十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)第六の御業。
棍棒のライオンが怪鳥に覚醒し、振り上げることでつむじ風を起こす。
怒れる奔牛の蹄(クレタの牡牛)
十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)第七の御業。
棍棒のライオンが牡牛に覚醒。
技を使う前にジャック・ザ・リッパーが攻撃したため詳細不明。
冥界より出でし厄災(地獄の番犬 ケルベロス)
十二の災禍と罪過(エルキュール・エクソダス)第十二の御業。
棍棒を上空に投げることで空間がゆがみケルベロスが現れ、ヘラクレスと一体化する。
圧倒的な破壊力を生むため相手を屠るか、己を喰いつくすまで解除されない。
大英雄の拳(アフェリス・ヘロス)
拳を肥大化させ拳を繰り出す。
終末のワルキューレ【ジャック・ザ・リッパー】のプロフィール 声優紹介
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
ジャック・ザ・リッパーについて解説。
ジャック・ザ・リッパーについて
声優:杉田智和(すぎた ともかず)
出身:イギリス・ロンドン(19世紀末)
異名:霧の殺人鬼
ジャック・ザ・リッパーとは?
人類史上最悪の殺人鬼。
19世紀ロンドンの貧民街で少なくとも5人の娼婦を鋭い刃物で殺害。
ロンドン市警が犯人を追ったが未解決のまま幕を閉じた。
ジャック・ザ・リッパーの過去
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
華やかなロンドンの裏側、売春婦の子として12歳の少年は暮らしていた。
残飯をあさり、嫌悪の対象として殴られても許しを請うことで優越感に浸る人たちの感情を色として見れた。
これは生き抜くために神が与えてくれたたった一つのギフト。
母親が自分に向ける感情の色は世界で一番きれいで、母親の感情の色を見ることが何よりも好きだった。
母親は過去5回客の子を身ごもり堕胎したが、少年だけは産み育てた。
少年は他の売春婦に「世界の底辺に生まれてかわいそうな子」と言われたが、母に選ばれ愛されていることだけで「世界一幸せ」だと笑顔で答えた。
しかしある日、母親は新聞の一面を見て泣き叫んだ。
13年前「作家として成功したら迎えに来る」と約束していた男が結婚したと記事に載っていた。
それから母親は荒れ「あんたなんか産まなきゃよかった」と少年に当たった。
少年は母親から感じる色は自分を通してその男に向けられているものだと気づいた。
そして、母親の色が濁った色に変わり、この感情から解放させてあげるため首を絞めた。
その時、濁った色が「恐怖」の色一色に染まっていき、その色を美しいと感じた。
母をナイフで刺し殺し、父だったかもしれない男も殺し、少年はロンドンの雑踏へ消えた。
終末のワルキューレ【ジャック・ザ・リッパー】の神器錬成、能力、技の紹介
ジャック・ザ・リッパーの神器錬成、技、能力について解説します。
神器錬成(ヴェルンド)
“神器”に対抗するための“神器”。
ワルキューレの肉体を人間の最もふさわしい武器に姿を変える秘められた能力“神器錬成(ヴェルンド)”。
神器錬成された武器にはそれぞれの持つ特性が宿る。
フレック
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
声優:井上ほの花(いのうえ ほのか)
戦乙女:十一女
特性:武器をガチャつかせる者
姿を変えた武器:触れた物全てを神器に変える手袋
フレックは殺人鬼と心を重ねるなんて無理だと拒否したが、ジャック・ザ・リッパーに首を絞められ恐怖し、無理矢理神器錬成させられた。
武器
触れた物全てを神器に変える手袋。
触れたものは小石1つでも神器化できることからロンドンの街並みすべてがジャック・ザ・リッパーの武器。
能力・技
ジャック・ザ・リッパーの能力・技の紹介。
右目
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
人の感情を色として見ることができる。
生き抜くために神が与えてくれたたった一つのギフト。
輪舞曲(ロンド)の祝福
ビルを丸ごと神器化し崩れるビルで押しつぶす。
Dear GOD
手袋に血をまとわせ神器化させヘラクレスの胸を貫いたヘラクレスにささげた技。
【終末のワルキューレ第4回戦】ヘラクレスvsジャック・ザ・リッパーの勝敗は?※ネタバレ注意
(Ⓒアジチカ・梅村真也・フクイタクミ/コアミックス, 終末のワルキューレ製作委員会)
ジャック・ザ・リッパーが要請し会場は19世紀ロンドンの街仕様。
ヘラクレスは正義、ジャック・ザ・リッパーは悪。
ヘラクレスは第1~3回戦の人類側の代表はふさわしい漢たちだったのに自分の対戦相手は殺人鬼、クズ中のクズだということに怒った。
しかし、ブリュンヒルデはヘラクレスの相手だけはジャック・ザ・リッパーだと決めていた。
人が唯一神に勝てるもの、それは“悪意”。
「人類の底知れぬ悪意の結晶は善なる最強神をも穿つ」。
ジャック・ザ・リッパーは人の感情を見ることができ、これは悪意の中を生き抜くために神様が与えてくれたたった1つのギフトだと語った。
そして、その色は自分だけが創造できる芸術作品で、どんな暗闇に生きる者の命でも一生に一度輝かせてあげられる。
そのためにジャック・ザ・リッパーは人を殺してきた。
ただ恐怖一色に染まる色(感情)というものは何物にも代えがたい美しさ。
そんなジャック・ザ・リッパーの話を聞き、人類側、神側すべての観客たちはジャック・ザ・リッパーを“おぞましい”と嫌悪した。
しかし、ヘラクレスは「絶望に負け快楽に身を委ねてしまったんだな」と悲しんだ。
ヘラクレスは半神半人だからこそ人は愚かだということをわかっていた。
嫉妬、憎悪、差別…あらゆる感情を人は持っている。
しかし、ヘラクレスは「それでもオレは人を愛している」と笑顔で答えた。
ジャック・ザ・リッパーは二度と見ることは叶わないと思っていた母親と同じ色をヘラクレスに見た。
そこからヘラクレスはジャック・ザ・リッパーを苦しみから救うために戦った。
ヘラクレスはジャック・ザ・リッパーからあらゆる攻撃を受けようともヘラクレスの正義は揺らぐことはなかった。
そして、ヘラクレスの色を見たことで母親からの愛情の色は偽物で真実の愛はこれほどにも美しいものだったのかと感じ、「恐怖の色に染めてみたい」と不気味な笑みを浮かべ、“恐れを感じるのは正義を失ったときだけ”だというヘラクレスは強い意志で「やってみろ」と応えた。
ジャック・ザ・リッパーとヘラクレスはお互いに体力、技の代償のため死へのタイムリミットが近づいていた。
最後は接近戦で闘い、ヘラクレスの強烈な一撃を受けながらもジャック・ザ・リッパーは折れた鉄柵を持って立ち上がった。
ヘラクレスは一撃を当て、ジャック・ザ・リッパーは鉄柵を落とし膝を落とした。
ヘラクレスは「よくやった。もう苦しむな。」という思いで最後の一撃を振り下ろそうとした。
しかし、ジャック・ザ・リッパーは手袋に自分の血をまとわせ血を神器化しヘラクレスの胸を貫いた。
ヘラクレスはジャック・ザ・リッパーに「俺の心(色)は変わったか?」と聞き、変わっていないヘラクレスを見てジャック・ザ・リッパーは「私の負けです」と答えた。
ヘラクレスは「俺は変わらん」と言い最後の力を振り絞り腕を振り上げた。
そして、「忘れるな。オレはいついかなる時も人間を愛している」とジャック・ザ・リッパー抱きしめ笑った。
元から自分が勝ったら人類滅亡に異議を申し立てるつもりだったヘラクレスはブリュンヒルデに「この愚かしくも愛しい人類を救ってくれ」と言い残し笑顔で消滅し、第4回戦はジャック・ザ・リッパーの勝利で幕を閉じた。
試合時間:26分57秒
決まり手:Dear GOD
勝者:ジャック・ザ・リッパー
ヘラクレスは「魂の完全消滅(ニブルヘル)」により復活、輪廻、あらゆる救済なく宇宙の塵となった。
無理矢理神器錬成させられたフレックは不機嫌に実体に戻りジャック・ザ・リッパーに「神を殺した気分はどう?」と聞き、ジャック・ザ・リッパーは「私の知らない感情でわからない」と答えた。
フレックは「哀しい時に哀しい顔ができないなんて本当に可哀想な人」だと悲しい顔でささやき、血だらけの体を洗うためシャワーを浴びに行き、ジャック・ザ・リッパーにも医務室に行くようにすすめた。
ジャック・ザ・リッパーはヘラクレスの事を思い出し、「もし願いが叶うならもう一度あなたに逢いたい」とつぶやき会場を後にしようとした。
傷だらけでよろけた勝者に贈られたのは賞賛ではなく罵倒だった。
神側からは瓦礫を投げられ、人類で観戦していたW・シェイクスピアは「悪意にも目をそらしてはいけない。あれもまた人間だ」と語った。
ジャック・ザ・リッパーは最後まで紳士にお辞儀した。
ブリュンヒルデは呂布奉先、アダムと共にヘラクレスを祀り1人泣いた。
〈おまけ〉終末のワルキューレ【ジャック・ザ・リッパー】外伝
ロンドンには売春婦連続惨殺事件が発生していた。
男はカフェに座っているとジャック・ザ・リッパー事件を追っている男性記者を見かけた。
男はその男性記者に薄汚い感情、極上の売春婦への悪意の色を見た。
そして、その記者、ジャック・ザ・リッパーのような薄汚い感情を持つ人間を求め、恐怖一色に染まる瞬間を見るため殺人を繰り返した。
ブリュンヒルデはこの男にラグナロクへの出場をお願いし、男は承諾した。
男は様々な名で呼ばれている“名無しの権兵衛”だった。
出場名をどうするかブリュンヒルデに聞かれ、娼婦だった母を殺したことから自分にはお似合いの名だと「ジャック・ザ・リッパー」と答えた。
感想
ヘラクレスは正義のヒーローでかっこよかったです!
ジャック・ザ・リッパーをはじめクズ中のクズだと怒ったが、ジャック・ザ・リッパーの苦労を感じ、ジャック・ザ・リッパーの事も愛したヘラクレスはとてもカッコよく、消滅するシーンは涙しました。
ブリュンヒルデもヘラクレスの事を大切に思っていたのに、人類のために心を殺してラグナロクに挑んでいるんだなとヘラクレスを思って涙するシーンはグッときました。
ジャック・ザ・リッパーの過去、貧困層ならありそうな話だなってつらかった。
そして、人類の勝利で終わったのに誰にも祝福されないって悲しい。
殺人鬼ならしょうがないのかなって思ってたらまさかのジャック・ザ・リッパー本人じゃない?!
殺人鬼には変わりないけど濁った色をした人を探して殺してたっていい人…ではないけど、ジャック・ザ・リッパーという名前で出場してあんなに妥当されることなかったのになって思った。
今回の回はヘラクレスにしろジャック・ザ・リッパーにしろとても悲しい回だった。
でも、ヘラクレスに元気をもらった回だった!
残り9試合がどうなるのか楽しみです。
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