女王の番犬の協力者だと思っていた葬儀屋アンダーテイカー。
その正体は、死神だったのです。
アンダーテイカーの正体をまとめました。
※ネタバレ注意
葬儀屋アンダーテイカーとは|黒執事
アンダーテイカーはシエルの知り合いの葬儀屋です。
死体に関しての裏の情報をお金ではなく“極上の笑い”を対価に提供しています。
死神とは|黒執事
死神は神と人との中立な存在で、黄緑色の燐光の瞳をしています。
ほとんどの死神は近眼で眼鏡をかけています。
死神は魂を狩るための武器「死神の鎌(デスサイズ)」を持ち、能力「走馬灯劇場(シネマティックレコード)」で上から配られたリストに従い死亡予定者の記憶を再生し審査し回収する。
どういう人間で、どういう人生だったのか、生かすべきか、殺すべきか。
審査は形式的なもので対象者が“世界に有益と成り得る存在”だった場合のみリストから除外されるが、人間が除外されるのは皆無に等しい。
デスサイズの形は鎌に限らず、申請許可が下りさえすればチェンソーなど形は様々です。
そして、デスサイズは引退時絶対回収されます。
死神は元は人間で死神になった際、冥籍番号を割り振られますが、生前の名前のまま活動している死神がほとんどです。
葬儀屋アンダーテイカーの正体は死神|黒執事
アンダーテイカーが死神だと判明したのは豪華客船編です。
アンダーテイカーはこれまで気配を隠し、髪と帽子で死神独特の瞳を隠していたのでセバスチャンでさえ気づけていませんでした。
そして、引退時絶対回収されるはずのデスサイズさえも所持しています。
アンダーテイカーは死神になった際、生前の名前を名乗らず「冥籍番号136649」で通っていました。
死神時代は、回収課で成績トップ、リストを漏らさず、情をかけず、定刻に遅れず、死者の魂を回収する“模範的な死神”でした。
しかし70年前、協会から逃亡を謀り、本部を半壊に追い込んだ“伝説のお尋ね者”となりました。
アンダーテイカーが死神を引退した理由、現在の目的は未だわかっていません。(33巻まで)
アンダーテイカーとファントムハイヴ家の関係|黒執事
アンダーテイカーはサーカス編の際、シエルに「魂は一人ひとつ。大事におしよ」と忠告し、遺髪入れの1つを眺めながら「何度同じ忠告を君たちにしているんだろう」と発言しています。
アンダーテイカーは7つの遺髪入れを持っており、その中の1つがシエルの祖母“クローディア・ファントムハイヴ”のものでした。
アンダーテイカーは「死神と呼ばれるのは半世紀ぶり」と発言しているので、ちょうどシエルの祖母と何かあり死神を引退したのかもしれませんね。
遺髪入れを宝物というアンダーテイカーとファントムハイヴ家にはどんな関係があるのかは未だ(33巻)わかっていませんが、ファントムハイヴが失われることをよく思っていないないほどに特別な思い入れがあるようです。
アンダーテイカーと暁学会|黒執事
暁学会(アウローラ学会)は人体実験により死者蘇生を行っている組織です。
この暁学会と手を組んで死者蘇生を行っていたのがアンダーテイカーでした。
人は“肉の身体”と“魂”が揃って生者として存在し“走馬灯”を記憶し続け、身体が朽ち魂が回収され走馬灯が終わりを迎えれば死者となります。
アンダーテイカーは死神として長い間魂にエンディングをつけるうちに、「エンディングの続きがあったらどうなるんだろう」と考えるようになりました。
「魂を失い終わりを迎えた記憶に続きを繋いでやったら肉の身体には何が起こるのだろう」
死んだ人間の走馬灯のエンドマークに偽の記憶を繋いだことで肉体部分は“まだ人生が続いている”と勘違いし、魂がないまま活動を再開しました。
そして、“魂”を求め生者を襲い始めたのです。
アンダーテイカーは走馬灯は弄れても魂を作ることは出来ません。
自我を持たない肉人形を“歪んだ肉人形(ビザール・ドール)”と呼びました。
ビザール・ドールの進化|黒執事
豪華客船編でのビザールドールは“全く自我を持たない”ビザール・ドールでした。
しかし、寄宿学校編でのデリックや副校長は“少しでも自我をもった”ビザール・ドールに進化していました。
豪華客船編で走馬灯につないだ偽の記憶はアンダーテイカーの適当につくったもの。
寄宿学校編で走馬灯につないだ記憶は“未来への渇望”です。
将来へ渇望とは、これから歩もうとしていた未来、願望。
この断片的な素材、未来の記憶を集め、エンドを迎えた走馬灯につなげることで限りなく人間に近いビザール・ドールを作ることが出来るのです。
しかし、未来の記憶の量と質に左右されるため成功率は低いです。
ビザール・ドール“シエル・ファントムハイヴ”|黒執事
シエル・ファントムハイヴは双子でした。
シエルは長男で伯爵を継ぐ者、弟は爵位のないおまけ。
ファントムハイヴ家が襲われ2人は奴隷商に売られ、悪魔召喚の生贄にされたのはシエルでした。
復讐のため悪魔と契約した弟は“シエル”となり伯爵を継ぎ、本物のシエルは弟として建物ごと焼き灰にしました。
シエルの詳しい過去はこちら!
しかし、ファントムハイヴを失うことをよく思っていないアンダーテイカーが灰になる前に炎の中からシエルの死体を連れ出していたのです。
そしてずっと“シエル”のそばでシエルの復活のため、長い間時間をかけて少しずつ調節してきました。
シエルはこれまでのビザール・ドールのような継ぎ目もわからず、未来の記憶も豊富で、生きている人間と変わらず、自分で考え自分で動く最高傑作が出来上がりました。
しかし、完全に死を克服したわけではなく、生命維持には大量の血液が必要不可欠です。
“スフィア・ミュージックホール”など血液を集めるための組織を作り血液を集めています。
お星様の名前の方達|黒執事
血液は“ポラリス”“ベガ”“カノープス”“シリウス”の4種類が存在します。
ポラリスは比較的入手しやすく、シリウスになるにつれ入手困難な血液です。
スフィア・ミュージックホールでは“4つの守護星の写し身”と呼ばれる4人が存在しました。
この4人のうちの1人、シリウスがシエルだったのです。
他の3人の正体はわかっていませんが、シエルと同じく死者蘇生で復活した人物のようです。
スフィア・ミュージックホールでの☆シリウスの部屋は、貴族の部屋のように綺麗。
☆☆カノープスの部屋は、使用人の部屋のように簡素。発言は端的。
☆☆☆ベガの部屋は、貴族のお嬢様のような部屋で、鏡台やぬいぐるみが2つある。発言は2人で喋っているようで子供っぽい。
☆☆☆☆ポラリスの部屋は、使用人のような部屋で、窓には板が打ち付けられており、癇癪持ちのようで部屋中傷だらけのボロボロ。発言はネガティブ。
また、ポラリスは「死んでも執事ですから」と発言し、本物のシエルを主人としている様子。
ビザール・ドールを欲しがる人間|黒執事
ビザール・ドールは自我を持たず生きた人間を襲います。
愛する人の復活としてではなく、自我を持たないビザール・ドールを欲しがっている人間が存在するようです。
痛みも恐怖も感じない、ひたすらに魂を求め生者を喰らう“最高の動物兵器”として。
事件の報告を聞いた女王陛下も怖いと言いつつ、「その怪物が味方になれば、そっちの方が素敵」と言っています。
いずれ女王と敵対するのでしょうか?
葬儀屋アンダーテイカーの正体は死神⁉ネタバレまとめ
“極上の笑い”を対価に情報を提供する葬儀屋。
模範的な死神だったが、70年前協会から逃亡。
暁学会と手を組み、死者蘇生を行う。
ファントムハイヴ家には特別な思い入れがある。
亡くなったはずのシエルを自我を持ち生者に近い状態で復活させた。
しかし未だ不完全で、生命維持には大量の血液が必要不可欠。
現在、シエル(弟)が血液供給減の施設を壊滅させるべく動いている。(29巻~)
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