『異世界失格』は死にたがりの文豪が異世界に転移し冒険者として旅をするという物語です。
今回は“タマ”についてまとめました。
・タマの正体・本名は、グリューンの王女“マチルダ”
・タマの双子の兄“レオン”
・タマの母の願い
・タマの物語
・タマの父の願い
※ネタバレ注意
タマとは|異世界失格
旅をしている武道家の猫耳の少女。
デスツリーに殺されかけていたところをセンセーに助けられ、恩返しのため故郷グリューンまで旅の仲間になります。
自己紹介をしようとするもセンセーは「さっちゃん」への思いを馳せ聞きかず、勝手に“タマ”と呼び始めました。
“タマ”と呼ばれることに抗議しつつ話を聞かないセンセーにあきらめ、“タマ”と呼ばれることを受け入れました。
タマの正体・本名は、グリューンの王女“マチルダ”|異世界失格
タマの正体は亜人が集まる国グリューンの王女“マチルダ”でした。
マチルダは、父親の反対を押し切って武者修行の旅にをしていたのです。
王はセンセー達をマチルダ誘拐の罪として死刑としようとしましたが、マチルダが王女としてふさわしい振る舞いをすることと引き換えにセンセー達を解放しました。
タマはセンセー達のパーティから離脱する事となりました。
タマの双子の兄“レオン”|異世界失格
マチルダには王位継承者に当たる王子、マチルダの双子の兄“レオン”がいました。
勇敢な王子“レオン”、心優しい姫“マチルダ”の2人がいればグリューンは安泰だと国中の誰もが思っていました。
マチルダは部屋で本を読んでいるより、兄のように武術を習いたいと思うような活発な女の子でしたが、父親の望む姫として振る舞っていました。
しかし、10年前の嵐の夜に王妃と王子レオンが事故により亡くなってしまいます。
タマは悲しみにくれる王を安心させるため、長く伸ばしていた髪をバッサリと切りレオンの代わりになることを決めたのです。
しかし、マチルダの想いは父親に届くことはなく、亀裂が生まれてしまいました。
タマの母の願い|異世界失格
マチルダは幼いころ武術の才能の証【獣神の紋】が浮かぶ兆候がありましたが、武術をすることに反対する父親のため、紋章の事を隠し理想の姫として生きることを選びました。
そしてそれ以来紋章が現れることはありませんでした。
しかし母親は「あなたが思い描いたように生きればいい」とマチルダの幸せを願っていました。
タマの物語|異世界失格
センセーは“心優しいがゆえに、本当の想いを押し殺してしまう不器用な女性タマの物語”を描き、タマに渡しました。
マチルダは父親の望む『理想の姫』に縛られ、家族の悲劇後には父親を励ますため『理想の王子であった兄の代わり』を生きようとしました。
しかし、マチルダの想いは父親に理解されず、マチルダは本来の姿も見失ってしまっていました。
センセーはマチルダに伝えます。
「亡き母君は君のあるべき姿を示していたよ。そのどちらも君の道じゃない。君は『タマ』だ。ここから先の物語はタマ君自身が描きたまえ」
センセーの“執筆(ストーリーテラー)”のスキルでタマが隠していた【獣神の紋】が現れ、母親の願い“思い描いたように生きる”という本来の姿をとりもどしました。
タマの父の願い|異世界失格
父親はマチルダに【獣神の紋】の兆候が表れていたことを知っていましたが、危険から遠ざけたい一心で見て見ぬ振りをし、マチルダの天賦の才に蓋をしてしまっていたのです。
しかし、本来の姿をとりもどし獣神の紋が現れ戦うマチルダを見たことで、自分の考えが愚かだったと反省しました。
センセーと別れ城に残ることを決めたマチルダに、「武者修行が必要な未熟者」としセンセー達と旅立つことを後押ししました。
不器用ながら愛娘に想いを伝え、2人の溝はなくなりました。
「きっと父上のようなカッコいい武道家になって帰ってくるね」
マチルダは笑顔で父親に伝え旅立ち再びセンセーのパーティーに加わりました。
まとめ
・タマは武道家の猫耳の少女。
・タマの正体・本名は亜人が集まる国グリューンの王女“マチルダ”。
・タマには王位継承者に当たる王子、マチルダの双子の兄“レオン”がいたが、10年前の嵐の夜に母親と共に亡くなった。
・タマは父親の望むおしとやかな姫として振る舞っていたが、母親は「あなたの思い描いたとおりに生きればいい」と願っていた。
・タマはセンセーの“執筆(ストーリーテラー)”のスキルで見失っていた“思い描いたように生きる”という本来の姿をとりもどした。
・タマはセンセー達と別れ城に残ることを選んだが、マチルダの武道の才能を見て見ぬ振りをしていたことを反省した父親に背中を押され、センセー達と再び旅に出た。
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