『光が死んだ夏』は、モクモクれんによる漫画作品。
私がこの作品を知ったのは、2023年12月のホンマでっかTVで、ハライチ岩井が紹介していたから。
ホンマでっか!?TV|麒麟川島、ハライチ岩井たちがおススメした漫画をまとめました
おススメということもあり、面白かった!
ホラーに謎。
結末が気になる作品です!
今回はヒカルの正体についての内容をまとめました。
■光ではないナニカ
■ヒカルの正体は「うぬきさん」「ノウヌキ様」?
■ヒカルの正体は「落とし子」と呼ばれる存在だった!
禁足地の山に行った光|光が死んだ夏
クビタチには踏み入れてはいけない山があります。
山には「ナニカ」が存在しており、嫌な気配を放っていました。
光はある日、忌堂家の役目で1人で禁足地の山に行きました。
そして、女体のような木に気をとられ足を滑らせてしまいます。
骨が折れ身体の感覚がなくなり、死を覚悟し、あることを願いました。
「よしきを1人にさせたくない。」
「誰でもいいから、かわりにそばに…」
光ではないナニカ|光が死んだ夏
山にいた「ナニカ」。
「ナニカ」はある日、死にかけている光に遭遇し、気づいたらヒカルになっていたのです。
「ナニカ」は自分が何者なのかわかっておらず、記憶にあるのは《役目を失い居場所がない感覚》《長い時間何も感じずずっと山の中を彷徨っていた》ということだけ。
ヒカルになり山を下りると、山からはずっとあった嫌な気配が消えました。
そして、町や村には歪みが生じおかしくなり始めたのです。
ヒカルの正体は「うぬきさん」「ノウヌキ様」?ネタバレ|光が死んだ夏
疫病、不作、事故が多く苦労してきたこの土地が栄えていた理由は、水銀が取れていたからです。
しかし、採掘量が減り、生活苦から子供を中絶する必要がありました。
水銀を使って作ったこの土地だけの“堕胎薬”の名前は、間引き薬という意味で「うろぬき薬」と名付けられました。
山から取れた水銀で作られた薬を使って堕胎する事を隠語で「山の“うぬきさん”にお返しする」と表しだし、「うぬきさん」は山の神としてまつられ、不思議と疫病などは収まりました。
硫化水銀(II)からなる鉱物のことは丹砂(たんしゃ)と呼ばれ、光が行方不明になった禁足地の丹砂山(にさやま)の名前の由来です。
「うぬきさん」信仰は「ノウヌキ様」信仰へ変化し、堕胎ではなく首を捧げ始めました。
この土地は藩から『介入すると祟られる』と言われており、分村した1700年ごろに弾圧から逃げてきた別の宗教が住み着きその宗教が村に定着しました。
希望ヶ山にはその宗教の教会が多く建っています。
しかし、クビタチに宗教は定着しませんでした。
そのため、クビタチ以外の村は「ノウヌキ様」信仰は忘れ去られましたが、クビタチは「ノウヌキ様」信仰が残っているのです。
ヒカルの正体は「落とし子」と呼ばれる存在だった!ネタバレ|光が死んだ夏
「ノウヌキ様」は人が作り出した存在しない架空の神で、ヒカルの正体は「落とし子」と呼ばれる存在でした。
「落とし子」は知らぬ間にあの世からこちらに落ちてきて人の願いを叶えるモノのことで、正体に関してはよくわかっていません。
落とし子はヒカル以外にも確認されており、14世紀ごろに初めて見つかりました。
落とし子を見た人間は大抵勘違いし願いを伝え、落とし子はその願いに応えてくれます。
しかし、願いは求めた結果とは程遠い結果として叶えられます。
ヒカルが「落とし子」として現れたのは、忌堂ヒチさんに関しての願いの時でした。
忌堂の願いに応えたのは「ノウヌキ様」ではなく「落とし子」だったため、歪んだ形で願いが叶ってしまいました。
この願いを叶えた時から「落とし子」は「ノウヌキ様」として扱われ山にとどまったことで、大量死後からケガレは山に集まりだし村は平和になったのです。
コメント