薫る花は凛と咲くの【紬 凛太郎】についてまとめました!
・凛太郎の友達
・ケーキ作りをはじめたきっかけ
・凛太郎の進路はパティシエ!
※ネタバレ注意
凛太郎の金髪ピアスはいつから?黒髪に戻した理由は?|薫る花は凛と咲く
凛太郎が金髪ピアスにしたのは中学からです。
金髪ピアスにしようとした理由
凛太郎は小学生のときから友達がおらず、学校も楽しくありませんでした。
ある日両親が凛太郎の気分転換にと外国人が経営している話題のケーキ屋に連れて行ってくれました。
実家がケーキ屋であることから乗り気ではなかった凛太郎でしたが、食べたケーキが美味しく店内を見渡しました。
そして、厨房で楽しそうにケーキを作っている人物に目が留まりました。
毎日が楽しくなかった凛太郎は、その人物の笑って過ごす姿に憧れ、同時にその人物がしていた金髪ピアスに憧れました。
そして、帰り道凛太郎は「いつか金髪ピアスにしたい」と家族に告げました。
実家が接客業なこともあり反対されると思っていた凛太郎でしたが、家族は「いいじゃん!」「中学からやっちゃえば!」「俺も染めようかな」と否定されることはありませんでした。
周りに否定され続けてきた凛太郎は否定されないことをとてもうれしく思い、中学から金髪ピアスにしたのです。
黒髪に戻した理由
凛太郎と薫子は千鳥と桔梗であることからバレないよう少し離れた場所で会うようにしていました。
ある日のデート中、薫子のクラスメイト4人に2人が一緒にいるところを見られてしまいます。
凛太郎のことは校門前での出来事や、千鳥のメンバーでボウリングに行っていた時に見られ覚えられており、千鳥の生徒であることに気づかれました。
薫子の居場所を守るため、いつものメンバーと桔梗女子が会うことになりました。
当日、凛太郎は黒髪で現れました。
凛太郎は前もって薫子には伝えていました。
「俺、金髪やめようと思う」
薫子は金髪が凛太郎にとってとても大切な拠り所であることを知っているので、自分のせいで金髪をやめようとしていることを反対しました。
しかし凛太郎は見た目を変えることで薫子を守れるなら金髪をやめるという事に一瞬も迷いはありませんでした。
今まで周りに何を言われても変えてこなかったのに迷わなかった理由、それは「金髪よりも大切なものが出来たから」。
凛太郎は今まで薫子にたくさん救われました。
凛太郎は薫子を守りたい、一緒に背負いたいと思い、黒髪にすることを決めたのです。
凛太郎の友達|薫る花は凛と咲く
凛太郎は見た目から誰も寄り付かず友達を諦めていましたが、高校で、宇佐見、夏沢、依田という友達が出来ました。
しかし、今まで自分の話を聞いてもらえなかったこともあり、無意識に話すことを諦め「何でもない」と距離を置いていました。
しかし、3人は凛太郎が素でいいやつなことをわかっており、ずっとそばにいてくれました。
そして、凛太郎は3人の代わりはいないことに気づき、薫子と昴の関係を尊敬し、自分もこうなりたいと思い、隠し事をしないことを決めました。
薫子や昴とのこと、実家がケーキ屋であることを打ち明け、否定しなかった3人に怖がっていた自分を申し訳なく思ったのです。
3巻14~16話
4人が仲良くなったのは高1の文化祭
4人は1年の時から同じクラスではありませんでした。
文化祭は1組2組が合同で出し物をするため、実行委員だった1組の凛太郎・夏沢、2組の宇佐見・依田は一緒に行動することが増えました。
初めはピリピリしていた4人でしたが、ハプニングを乗り越え仲良くなり、2年生では同じクラスになりました。
ケーキ作りをはじめたきっかけ|薫る花は凛と咲く
凛太郎の実家はケーキ屋で、たまに厨房やレジの手伝いをしていました。
ケーキ作りを始めたきっかけ
凛太郎は昴から2週間後が薫子の誕生日であることを聞きました。
プレゼントとしてケーキしか思いつかず、実家のケーキはいつも食べていることから母親に人気のケーキ屋を教えてもらおうとしましたが、「凛太郎が作っちゃえば?」と言われました。
ケーキヲタクである父親に薫子の誕生日である2週間後まで寝不足になりながらみっちり訓練してもらい、薫子に手作りのミニサイズのホールケーキを渡すことが出来ました。
薫子から「美味しかった」と連絡をもらい、また作る約束をし、もっと上手くなりたいと思い夏休みは実家のケーキ屋を手伝いたいと両親にお願いし、予定がない日は手伝うことになりました。
その後、夏沢の誕生日や薫子が夏休みに勉強をがんばったご褒美にケーキを作りました。
ケーキ作りへの思い
凛太郎の父親は徹夜で新作ケーキをウキウキで考えるほど、ケーキ作りが好きです。
凛太郎は父親に大変なケーキ作りを毎日頑張れる理由を聞きました。
ケーキを作ることが好きだからということはもちろんでしたが、「食べてくれる人の反応を見るのが好きだから。厨房から見るお客さんの反応を見るだけでどんな疲れも吹っ飛んで頑張れる。大変だけど嫌なことじゃない」と。
凛太郎は父親の話を聞き、みんなが楽しみにしてくれていることが嬉しい、人のために何かをすることが楽しいと気づきました。
そして、実際みんなが食べている姿を見て、父親が言っていた「お客さんの反応を見るだけで疲れも吹っ飛んで頑張れる」という意味が分かり、喜んでもらいたいと思いながら何かを出来る人がいて、それを喜んでくれる人が周りにいることはすごく有難いことと思ったのです。
7巻51話
凛太郎の進路はパティシエ!|薫る花は凛と咲く
高校2年生、進路希望調査の時期がやってきました。
好きな事=仕事…?
凛太郎はケーキ作りは好きだけど、仕事としてやりたいことなのか考えた時ピンときませんでした。
凛太郎は担任の塚田先生に「やりたいことってどうやって見つければいいのか」相談しました。
先生が教師になった理由は「人に何かを教えることが苦じゃなかったから」でした。
「好きなことでも大変だと思うことがあれば好きでい続けることはしんどい。」
「“やりたいこと=好きなこと”じゃなくても“自分が得意なこと”“何が向いてるか”で選んでいい。」
「他の人が大変だと思っていることが自分はそう思わないことは大きな武器だ。」
凛太郎は先生の話を聞き少し視界が晴れていくことを感じました。
15巻111話
パティシエになることを決めた
凛太郎が金髪ピアスの影響を受けたケーキ屋にあの日以来場所も遠かったこともあり1度も行っていませんでした。
薫子は凛太郎を誘いあのケーキ屋に行きました。
店内は繁盛し混んでおり、雰囲気はあの日と変わっていませんでした。
ショーケースのケーキを眺める凛太郎に金髪ピアスのあの人が「キミはケーキ作りが好きなのかい?」と声をかけてきました。
笑顔でショーケースを眺める客の中に、悔しそうな顔をしている凛太郎が目に留まり話しかけてきたようです。
凛太郎は質問してみました。
「どうしてパティシエになろうと思ったんですか。」
答えは「自然とそっちに進んでた」というものでした。
店を出したいと思ったのも「こんなケーキを作りたい」と思ったのもパティシエになってからだったそう。
しかし、趣味の時も仕事の時も悔しさを放置しないことだけは心がけていたと言います。
「ショーケースを見て悔しそうな顔をするほど真剣に向き合えるものを見つけられていることはすごいこと。
悔しさを乗り越えられた時の達成感は格別だろう?。
楽しいよね、ケーキ作りは!」
凛太郎は彼に感謝を伝え、パティシエを目指すことを決めました。
16巻119話
両親の気持ち
凛太郎は両親に自分の中で後悔しない答えが見つかり、パティシエになりたいことを伝えました。
父親は「凛太郎が作るケーキや過程を見て生半可なもんだと感じてないから、自分で決めたのならいい」と告げ、卒業後もうちで働くことは許さないとだけ伝えました。
凛太郎は父親の言葉を“逃げ道をなくしてくれて気が引き締まる”と受け止めました。
しかし、母親は凛太郎にケーキ屋の店名「Plain」の由来を話しました。
Plain=「飾り気がない」「無地」「純粋」
“お客さんが自分を取り繕ったりせず、自然体でいられるような温かい店にしたい”
これは息子たちもしんどくなったり疲れたりしたときに羽を休める場所としてこの家を残してくれているってことだと感じたと凛太郎に伝えました。
「お父さんはああ見えて子供たちのことすごく考えてるのよ」
そして最後に一つ。
「母さんはいつだって凛太郎の味方だから、絶対忘れないこと!」
後悔しないための選択
将来パティシエになることを決めた凛太郎。
進路希望調査票に専門学校を記入していましたが“違和感”がありしっくりきていませんでした。
凛太郎は違和感の正体が「目の前にお客さんがいないから」と考えに行きつきます。
「出来るだけ早く上手になりたい」
「そのために苦しいことも悔しいこともたくさん味わえる場所に居たい」
「だから買ってくれる人や食べてくれる人がちゃんと見える場所でプレッシャーや緊張感と責任感を一番感じられる場所が一番自分を成長させてくれるんじゃないか」
凛太郎は就職を選択し、家族も凛太郎の選択を受け止めてくれました。
憧れの人の店
就職にしようと決めた後、凛太郎は求人を探していました。
憧れの人の店を考えなかった訳ではありませんでいたが、求人が出されておらず、それに憧れの人の店で働くことをおこがましいと思いブレーキがかかっていました。
しかし、3人に専門ではなく就職にすることを告げた時、宇佐見から「金髪ピアスの人の店か?」と言われたことをきっかけに気になり始め短期常連状態に通い始めました。
ある日、ケーキを頼もうとショーケースから顔を上げると凛太郎を見つけたあの人が会いに中から出てきていました。
「ウチの虜になってくれたのかい」と話しかけるあの人に凛太郎は「美味しいです。だから、この店で働きたくて来ました」と無意識に声に出てしまっていました。
我に返った凛太郎は慌てるも、彼は「時間はあるかい?」と閉店後お話に誘いました。
彼は気さくで物腰も柔らかい印象でしたが、ケーキの味に関しては厳しい人なんだろうなと凛太郎は彼の目を見て感じました。
彼は凛太郎の実家の話、就職を考えた話を聞き、「ウチは厳しいよ」と話し始める彼の話に、凛太郎は目を輝かせ聞いていました。
彼は「なぜそんな顔をしているのか」を聞くと、凛太郎は答えました。
「厳しくしてもらえるなんてめちゃくちゃ有難いし嬉しい」
「あきらめたり、人からもらった優しさや悔しさから逃げない自分でいたい」
「あなたのケーキから受けた悔しさを放置したくなかったのでここで働きたいと思った」
「父やあなたを超えるくらい美味しいケーキを作れるようになって、お客さんの日常を彩れるようなパティシエに俺もなります」
彼は凛太郎の話を聞き「ボクを超えるなら国際コンクールに出て金賞とってきてね~」と笑いかけ、「ボクの名前はリュカ・ディラン」と名前を告げ、凛太郎に提案しました。
「夏休みの間お試しでウチで働いてもらう事は出来る?それでウチで働けるかどうかはウチのスタッフに決めてもらう」
凛太郎は勢いで行動してしまったことや人から評価を受ける事の恐怖で元気をなくしていましたが、薫子からのエールを受け、後悔しないようやり切ることを決め、お試し期間が始まりました。
お試し期間の日数は決まっていないまま2週間が過ぎました。
実家とは全然違うその店の現場に振り回される日々でしたが、職場の高いレベルをうけ「あの店で働きたい」という想いは強くなるばかりでした。
そんな時電話が鳴り、定休日に店に呼ばれました。
リュカがどんな言葉で凛太郎に告げたのかは描かれていませんが、凛太郎は店を出たその足で学校を訪れ職員室の担任の塚田先生の元へ駆け寄りました。
「就職、決まりました!」
先生は凛太郎を抱き寄せ、「おめでとう!紬!」と喜んでくれました。
職員室を後にした凛太郎は校門前で拳を握り、喜びを噛み締めました。
後日、リュカは凛太郎の知らない間にPlainが定休日の日に両親に挨拶に訪れ、凛太郎の話を一通りした後、以前からPlainを知っていたリュカはその後2時間ほどケーキの話で盛り上がりました。
感想
凛太郎についてまとめました。
凛太郎の周りの人たち良い人ばかりで毎回泣ける。
家族もいい人達で、凛太郎がグレずに優しく成長してきたのは家族のおかげ。
紬家好き。
凜太郎が幸せそうで何より。
千鳥と桔梗の関係が解決し、薫子と幸せになってほしい!
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